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1 2010年 12月 05日
Festival/Tokyo で、スペインの劇作家ロジェベルナットの「public domain」に参加しました。こちらも飴屋さんのものと同じような参加型の演劇。受付にてお金を払うと無線のヘッドホンを渡されます。舞台は、去年のFESTIVAL/TOKYOの個室都市東京の舞台でもあった池袋西口公園。
![]() 約150人の参加者がこの公園でヘッドホンを付け、演劇が始まります。ヘッドホンからは「あなたは新しい靴を買い替えたいと思いますか?YESの人は右へ10歩、歩いて下さい。」「この会場であなたが一番お洒落だと思う人を指差して下さい」「先ほどの質問で、お世辞で指を指した方は、目を手で覆って下さい」「セックスは過大評価されていると思いますか?YESの人は口に手を当てて下さい。」「モーツアルトのこの曲を知っていますか?曲に合わせて踊って下さい。」「東京生まれの方は、左側に進んでスタッフからオレンジのジャンパーを受け取って着て下さい。」「子供がいない生活の方がいいと思う方は真ん中に出て下さい」「あなたは演劇を見に劇場に足を運びますか?YESの方は拳を上に上げて下さい」といった内容で、参加者が各々に動きます。ものに依って動くのに躊躇してしまうような質問もありましたが30分以上続いて、その状態にもちょっと飽きが来た頃に次の動きがありました。 <ネタバレになります。> それまでの質問で、東京で生まれた人、地方で生まれた人、海外で生まれた人の三分類に分けられ、各々オレンジのシャツ、ブルーのジャンパー、黄色のベストを与えられて着ていました。怖い音楽と共に「オレンジのジャンパーの方は囚人です。ブルーのジャンパーの方は警察です。黄色のベストの方は赤十字です。」と言い放たれます。そこから「警察の方は囚人に向かって銃を突きつけるポーズをして下さい。」「警察の方は女性の囚人に近づいて体に触れて下さい。」なとどいった、警察と囚人という違いを強く意識させられるような行動を最後まですることになります。 最初の質問ではどちらかというと自分の考え方や気分で分類されていましたが、生まれた土地という自分では選べない内容で警察と囚人という気持ちがいいものではない分類をされてから、急に心がザワザワしました。ふと考えると、日本でこそあまりないシチュエーションですが、作家の生まれたスペインや隣の国の韓国や朝鮮はちょっと土地や時代が違うと、国が違ってしまいます。ちょっとした環境の違いによって、個人の考えや感じ方などが全く無視されるような状況が起こり得るのだ、と考えさせられるものになりました。 また、参加する前に外から、全くの部外者として参加者の動きを見てみたかったです。演劇を演じているように見えたのだと思います。 ■
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by monotocoro
| 2010-12-05 03:02
| もの-見
2010年 12月 05日
11月に池袋界隈で行われていた演劇の祭典のFESTIVAL/TOKYOの作品を3つ体験してきました。昨年体験したPortBの個室都市があまりにも衝撃的な体験だったのですが、今回のFESTIVAL/TOKYO10のコンセプトは「演劇を脱ぐ」ことによって、演劇をひらく試み、というだけあって、演劇ですが観るというより体験するという言葉が相応しい、作品たちでした。
まず見に行ったのが、飴屋法水の「わたしのすがた」@にしすがも創造舎。HPでの事前の詳しい内容の告知はほぼ無く、開始日に予約方法がHPで急にアナウンスされ、初日は事前予約がいらずすぐ入れるとのことだったので、丁度時間があったので行ってみました。しかし、この日がたまたま台風の日でした。後ほど”台風の日”かつ”夜”に訪れたことが、この作品が自分に及ぼした影響が他の体験者とは大きく違ってしまったのではないかと思います。。。 ![]() まず受付にて代金を払うと、地図とペンライトを渡されました。この地図を手がかりにある場所を訪ねると次の地図を貰えるとのこと。にしすがも創造舎は廃校を利用した建物で、1個目の場所を訪ねる時に校庭を歩くのですが、急に田舎でしか見たことがないような、でっかいカエルが目の前を通過して腰が抜けそうになりました。 ![]() ここまで演出しているのか、(飴屋さんならなんとなくやりかねないし、、、)と思い、急に何かが飛び出てくるのではないかと、その後の道もそわそわしながら歩くことになりました。 ![]() 夜の知らない道。行き着いた先は、平屋の廃屋でした。今思い出しただけでも、ちょっと背筋が。。 ![]() ペンライトで照らしながら、中を鑑賞しました。ところどころに張り紙があって、意味深の言葉が書いてありました。雨音が鳴り響く中、あまりに恐ろしくて奥のほうまでは結局行けず。。。次の場所の地図を貰い移動しました。その次の場所(更に大きな廃屋)も更に恐ろしく、10分程離れた場所にあった最後の場所(そして更に大きな廃屋)もあまりに恐ろしく、誰か次の鑑賞者が来る迄待ち構えて、その後をちょっと距離を置いて着いていきました。。。(不審者状態。。) 今思うと、所々で仕組まれた電子音のようなものがあったようですが(共作者にsachikoMの名前がありました。)、雨風の音がすごかったためか気づかず、さらに恐怖心のため作品の意味を考える前に逃げ去るように作品の場所を立ち去ってしまいました。ううむ、演劇というよりは街を使った一大恐怖スポットになってしまったような。。。晴れた昼間であれば、もっと違う伝わり方をしたのかもしれません。。。 ■
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by monotocoro
| 2010-12-05 01:09
| もの-見
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