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1 2010年 05月 24日
去年、根津駅でi schoolという東大で行われていたIDEOのCEOの講演会&ワークショップ開催のポスターを見かけ、行きたかったが参加できず。最近、東大最寄りの本屋で売っていて、気になって買ってみた。
著者のIDEOの現CEOのティムブラウンは、不況時に去った前CEOから会社を引き継ぎ、モノのデザイン会社からデザイン思考を用いたコンサルティング会社へ大きく舵を切って成功したらしい。ただ、彼の主張であるデザイン思考は、一般的な大会社のデザイナー像とはあまりにかけ離れすぎている。芸大でなく東大にワークショップに来ている、ということは、そういうことではないか。未来の経営者にデザイナーの重要性を感じてもらう為か? 「今日の先進企業は、完成済みのアイデアをより魅力的にするのがデザイナーの仕事だとは考えていない。むしろ、開発プロセスの初期にアイデアを生み出すようデザイナーに求め始めている。前者は戦術的な役割、後者は戦略的な役割だ。」 「デザイン思考の原理は、新製品を開拓するだけでなく、幅広い組織に応用できる。経験豊富なデザイン思考家たちは、分野の垣根を越えて連携し、より複雑な問題に立ち向かっている。」 IDEOといえば深澤直人氏を思い出すのだけど、twitterで「ソフトバンクは社運をかけてiPhoneを獲得し、docomoはそれを追いかけた。一方、auはメガネケースを出した」と酷くバカにされていたauの携帯のデザインが深澤氏で、 「コンピューターがノートブックやネットブックと呼ばれるとすれば、これは手帳のようなイメージである。革の手帳は持ち歩きながら縁が内側に丸まり、バッグやポケットのかたちに馴染んでいく。このスマートフォンも閉じた皮の手帳のようなかたちをしている。表面の皮シボのテクスチャーが手に心地いい。財布や手帳に加えて手放せない必需品になる。(auのサイトから)」 という深澤氏のデザインコンセプトを見て、日本で一番といってもいい程著名なデザイナーの氏であっても、著者のいう戦略にデザイナーが関わっていくという理想像にはほど遠い、と思ってしまう。(外部デザイナーだからかもしれないけれど) 現状のデザイナーの在り方の問題点を著者は指摘している。 「規制を緩和するということは、人々に全員の役割を許すということだ。従業員が断片化されていると、組織自体も断片化されている場合が多い。デザイナーはスタジオの中で悠々自適な時間を過ごしているかもしれないが、その結果、組織から隔離され、さまざまな角度からの想像活動が難しくなる。そのようなデザイナーは他社の知識や専門技術から切り離される。」 「デザイナーがスキルを目の前のモノに注ぎ、『誰が、どのように、どのような状況で使うのか?』『どのように製造し、流通させ、維持するのか?』『文化的な伝統を支えるのか、それとも破壊するのか?』といった、システムの他の部分を無視していた。」 また著者がデザイン思考にて解決していくべきものとしてBoPの生活に関わるモノについて言及していた。丁度MIDTOWNで展示会があるので、行ってみようと思う。 世界を変えるデザイン展 BOP(Base of the Pyramid)への取組やその意義をデザインの視点から日本で初めて紹介する 「世界を変えるデザイン展 〜 Imagine another life through the products 〜」 を東京ミッドタウン・デザインハブとアクシスギャラリーの2会場において開催いたします。 先進国におけるデザインは、世界総人口のほんの10%程度を対象にしているに過ぎません。これからのデザインの使命は、世界総人口の約70%を占めるといわれている途上国における貧困層の人々の生活向上のためにも果たされるべきであると考えます。 ■
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by monotocoro
| 2010-05-24 02:38
| もの-読
2010年 03月 13日
私が毎週見ている星占いのサイトの筋トレ、についてブログで紹介したところ、
友人のフリー編集者が、筋トレの石井ゆかりさんに共感して、 コンタクトをとってインタビューをしたとのこと!!びっくりです! ミシマガジンの「本屋さんと私」 本の背表紙はコーラス隊(石井ゆかりさん編) そしてその文頭に、二人で話していたときの会話の一部が! "「なんでもない一週間が、特別な一週間に感じられるよ」 友人にそう薦められてチェックしはじめた星占いウェブサイト「筋トレ」。 " そのことをtwitterにてつぶやいたら、石井ゆかりさん本人から返答が! "ありがとうございます!ルートがたどれたみたいで、なんかうれしいです RT @monotocoro @ミシマガジン 導入分はミーの言葉なんです(照)" と、まわりにまわった不思議なご縁でした。 今日も筋トレ週報がアップました! また今週も特別な一週間になりそうです。 ■
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by monotocoro
| 2010-03-13 01:56
| もの-読
2009年 09月 07日
この間、友人の一風変わった友人と飲んだときに、
急に谷川俊太郎の愛のパンセを思い出した。 彼はまだ世界を愛していて、生活を生き始めていないのだなあと。 そしてこの谷川俊太郎が26歳のときにかいた愛のパンセを、 26歳のときに読んでからもう3年経っていて、 私は世界の流れには憧れをいつのまにか抱かなくなっている、 わ、と気づいてしまった。 それと同時に、今の土地に今後も住んでもいいかなと思い始めていることも。 私は、実家を出てからずっと2年ごとに住居地を変えて来たのだけども、 そろそろいいかも。 家は変わるかもしれないけれど、 土地は変わらないかもしれない。 昔の書留。 谷川俊太郎26歳の時のエッセイ集。 私も今年26歳で、同じ年の友人から勧められて読んでみたら、 沢山印象的な言葉が見つかった。 『そして僕はその時はっきり気づいたのです。 世界(コスモス)の生命の流れに。 それは草や蜂や花々などの生物と同じく、 山や雲や土などの無生物までをも含めた 大きな大きな流れなのだ。 そしてその中では僕はひとりだけでは 決して全いものになれない。』 『僕等は生活しはじめねばならない。 僕等は家庭を営み、自分たちの子供をもたねばならない。 そして働かねばならない。 僕等がそうして本当の生活を生き始める時、 僕等はもはや生を夢見なくなりきっと意識さえしなくなります。』 『相手の居ない恋に堪えている間に、 僕等はきっとそれさえも生きているものの特権だと思うようになります。 晴れた空や、若い樹や、いきいきとした街を やはり愛しているのだということの気づくのです。』 まだまだ私は「世界」に憧れていて どうやってこの憧れを収めればいいのか分からず、 形だけ「生活」を過ごし、その「生活」にも本当は恐怖を抱いていて、 結局どっちつかずだ。 同い年の友人たちは、これからどのようにこの「世界」にケリをつけ 「生活」していくようになるのだろう、と不思議にそして楽しみに思った。 ■
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by monotocoro
| 2009-09-07 03:10
| もの-読
2009年 08月 03日
ヨーガンレールの本社兼ショップのババグーリにいってきました
![]() 清澄白河の庭園のすぐそばにあります ![]() SPACE KOTOWARIで愛用している器が,このババグーリの商品で, 自然の形から模した陶器のシリーズがとてもよいデザインです 磁器のような薄さで,不思議ないびつな形なので,作るのが難しいのではないか… とか思ってしまいながら,新商品をいろいろ物色 ![]() アフリカの模様のような陶器:素敵! ![]() 刺し子のファブリック 本を一冊おみやげにつれて帰りました とてもいい本だったので,後レビューします 帰り道,ふと見つけたかわいいお顔 ![]() ■
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by monotocoro
| 2009-08-03 21:48
| もの-読
2009年 07月 30日
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ママからのおねがい 夜更かしをしないでください ジャンクフードを好まないでください 乳製品を避けてください 体が冷えることをしないでください がまんをしないでください 強くあろうとしないでください いっぱい運動をしてください こうじゃなきゃだめというマイルールをつくらないでください まちがってもまっいっかと思ってください こんな日もあるさと鼻歌でもうたってください 理想など追い求めないでください ここじゃないと想ったら逃げてください あなたを大切にしない人と長くにいないでください この世界はそんなに強く出来てはいないから この世界は思ってたほどきれいではないから ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■
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by monotocoro
| 2009-07-30 23:52
| もの-読
2009年 06月 13日
アートや民芸が好き&あまのじゃくな性質なので、
ブルータスとかに載るような流行のデザイナーにあまり興味を抱けません (アパレルデザイナーは別枠ですが、アートに近いもんがあると思う) デザインの専門学校に行っていた時に周りの子が 流行のデザイナーの語る理論やデザインを引用するのに、ついていけていけず (特に深沢直人がはやっていた時期だったので、辛かったなー) この吉岡徳仁はそんな話題の人物で、よく知らなかったのですが あるときすごく好きになりました そのきっかけが、コクヨのデザインアワーズの際の 佐藤卓×山中俊二×吉岡徳仁のトークショーだったと思います 佐藤卓や山中俊治が自分のデザイン論理をとくとくと語っているのに対して、 徳仁は多くを語らず手がけたプロジェクトのスライドショーを見せただけでした (エルメスでの展示や、ハニーポップなど、特にエルメスのは感動しました) 彼は、あれやこれや理屈をつけたデザインをするのではなく、 無条件&感覚的に良いと思ったものを作れる「強い人」なのだ、と印象に残ったのでした そんな徳仁が著作を出していたことに、本屋で見た時はまず驚いたのですが、 自分がどうやってデザインを生み出しているのか、つくっているのか、 それは、いまだによくわからないんです。つくっている感じではなくて、 むしろ湧いて出てくるという感じなんです。 という、ゆるい書き出しを見て、これは読んでみるべきだー、と思って購入 文章の半分は、寺田寅彦や小林秀雄やヴァレリーなどの著作の引用でしたが、 その引用がセンスがあって徳仁自身の文章より、自分の記憶に残りました 自由主義に囚われては、自由でない証拠ともいえよう。 主義に終われば、既に自由ではない。自由そのものなら、 自由などを目当てにはせぬ。(柳宗悦) 必要なもののためにあくせくしているあいだは、人間はまだ動物なのである。 不必要なものや途方もないものを求めるときに、 人間は、人間という独自な存在になる。(エリック ホッファー) 有用なものを造ることは、 その製作者がそのものを賛美しない限りにおいて赦される。 無用なものを造ることは、 本人がそれを熱烈に賛美する限りにおいて赦される。(オスカー ワイルド) ■
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by monotocoro
| 2009-06-13 20:58
| もの-読
2009年 04月 23日
家から歩いて数分の忍ばず通り沿いに,往来堂書店という小さい本屋があります
22時までやっているので,仕事がちょっと速く終わったときや 千駄木駅の団子坂下のお気に入りの喫茶店の帰りに寄ります この店は一棚分がテーマ別で分かれていて,そのテーマとセレクトが独特で絶妙なのです 大きな書店なら料理とか哲学とかテーマ別で分かれているのは当たり前で, 棚も何棚もあるので店の個性が薄れがちになってしまうのですが, 町の書店サイズなので,セレクトが濃くて無二のお店になるミソなのだと思います アートやデザイン関連の棚でたまたま見た本で面白いのがありました 内沼晋太郎という最近流行の選書家が書いた本で (サンクの近くの東京ヒップスタークラブのブックコーナーを手がけた人 BACHの幅さんみたいな感じでしょうか) 「本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本」というもの もともとこの往来堂で4年間もバイトをしていたそう この本では,選書家という特殊な仕事に至った経緯とその考え方と, 本にまつわるアートプロジェクトなどについて書いていました 抜粋 「やりたいこと」よりも「自分のなりたいイメージ」を膨らませること 「お金をもらわない仕事」と「お金をもらう仕事」の両方をしていくこと 「お金をもらう仕事」が「自分のやりたいこと」に近ければちかいほど 「資本主義経済」という大きな力とシステムの中に飲み込まれてしまって ついついお金の力に負けてしまいがち 自由な発想のために「お金をもらわない仕事」を続ける必要性がある 「お金をもらわない仕事」は「なにものか」になるための外へ向けた戦略である 必要性があり「自分の内側の満足」のためだけの「ただの趣味」になってはいけない 私もものを選ぶことを仕事としていて, すきで選んだ仕事のはずが,あまりの忙しさに好きなものがなんだったか わからなくなるときがあります この本はとても参考になり,自分も今の仕事以外の活動も積極的に していこうと再確認させてくれました ブログランキングに参加しています ![]() ■
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by monotocoro
| 2009-04-23 02:17
| もの-読
2007年 11月 18日
建築家レムコールハースの仕事の有様を追いかけたドキュメント。
著者がレムを捕まえるのに苦労した話がメインになっており、 如何にレムが世界中を飛び回って仕事をしているか、がよくわかる。 レムの有名な観察で「現在は政治的信条より、円、ユーロ、ドルが君臨する 経済力が世界を牛耳っている¥E$(イエス)政権になっている」というのがある。 このある意味の”強さ”を持たなければこれからは自分の信条は貫いて行けない、 という彼のブラックジョークの面を被った本音なのではないか。そう思うくらい、 彼は世界中のお金を操るビジネスマン、だ。それに反して、ちょっとした講義の後に、 「僕は、恥ずかしいよ、このレクチャーは金の為にやった。」と言っていたり、 なんだか不思議な人だ。 しかしこの本で一番印象に残ったのは、レムの言葉ではなく 著者が引用していた宮崎駿の、ダメな絵を仕上げたスタッフに向かって言った言葉。 「こういう適当な絵を描く人間は、 仕事の不満を夜酒を飲みに行って晴らそうとするんだな。 そういう不満は、絵を描いて行く中で解消できないとダメなんだ。」 世界で認められている人は、全く仕事に妥協をしないし、 人のせいにもしないんだろうな。 ■
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by monotocoro
| 2007-11-18 01:46
| もの-読
2006年 07月 13日
染色家見習いの蓉子は亡き祖母が遺した古い家に移り住み、留学生のマーガレット、美術大学生の紀久と与喜子と共同生活を始める。染色、紬、能面、日本人形などの日本の伝統的なものの話、キリムとクルド人に関する話、庭の食べられる植物の話と話題が多岐にわたって、その知識を得るだけでも楽しい。全体的には、作者の伝えたいテーマが沢山あって唐草のように絡まって進行するので、人によって受け取る印象が大きく違う作品だと思う。
個人的には、「続いていくこと」そして「変わっていくこと」についてふれる部分が好きだ。どちらも表裏一体でそのからくりに気づくと、自分の生い立ちや日常生活にも色んな意味があるような気がして、ふんわり優しい気持ちになれた。 「ねえ、大事なのは、このパターンが変わるときだわ。どんなに複雑なパターンでも連続している間は楽なのよ。本当に苦しいのは、変わる瞬間。根っこごと掘り起こすような作業をしないといけない。かといってその根っこを捨ててしまうわけにはいかない。根無し草になってしまう。」 「そうね、人は何かを探すために生まれてきたのかも。そう考えたら、死ぬまでにその捜し物を見つけ出したいわね」 「文化の純血性にばかり神経尖らせていたら、文化って痩せて貧弱になって行くのかもね。」 「生き物のすることは、変容すること、それしかないのです。それしか許されず、おそらくまっすぐにそれを望むしか、他に、道はないのです。だって、生まれたときから、すべてこの変容に向けて体内の全てがプログラミングされているのだもの。」 「私はいつか、人は何かを探すために生きるんだといいましたね。でも、本当はそうじゃなかった。人はきっと、日常を生き抜くために生まれるのです。そしてそのことを伝えるために。」 ブログランキングに参加しています ![]() ■
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by monotocoro
| 2006-07-13 02:15
| もの-読
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